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王子姫MEMO

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2024.10.13 (Sun) Category : 

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やられた

2008.08.03 (Sun) Category : 過去ログ

また某ゆまさんにやられた。作業するはずが、日記で触れられていた恋空にハマって、本編読んでまとめサイトもあらかた読んで今朝の六時半。貴重な土~日の夜中を失ってしまったよ……!(え、ひとのせい?)

わたしは、2ちゃんを好んで見る習慣はありません。あれ疲れる(;´ρ`) 
でも、まとめサイトやテンプレなんかは好きです。見所が凝縮されていて、画面もすっきりして読みやすいし、面白い。ちょっとずるいんですけどね! 2ちゃんっていうのは、ゴミみたいなレスから極上のネタ全部ひっくるめたカオスさこそが売りだと思うし。すでに支持済のテンプレを読むのは楽なもんです。自分で素スレを読みたいって思わなくもないけど、面白いものを見つけるのも、目と労力がいるんだよなあ……。

えっと、なんでいきなり2ちゃんの話かっていうと。わたしが読んでいた「恋空まとめサイト」は、基本が2ちゃんログだったからです。主に批判に関して。肯定的意見も否定的意見も両方ありますので、以降の日記の内容はファンの方にとって不愉快に当たるものになるかもしれません。どうぞ、ご自身の判断で回避してくださいますようお願いいたします。

いやあ、おもしろかった! これだけ意見が交わされるのはちょっとすごい。携帯小説の影響力に触れた気分です。わたしは、創作をしていてもっとも悲しいことは、「何の感想も抱けない作品を作ること」だと思っているので、これだけの影響を素人さんが起こしたって思うと、うらやましいです。それが一番素直なところ。

本編に関して。登場人物の行動がありえない(軽薄すぎるなど)という批判が多かったですが、わたしは登場人物達の軽さ、切り替えの早さに、逆にリアリティを感じてしまいました。

少しそれますが、わたしは、個人的にレイプに関して、「そんな目にあったら病むほどに悩まなければいけない」っていう脅迫観念が行き渡りすぎていないかと思っています。もちろん気持ちとしては人の尊厳をふみにじる行為だと憤りを感じるんですが、「そういった行為を受けたからこういった反応をしないとおかしい」という風に考えることは、決めつけになってしまうのではないかと。

なによりも守るべきは、被害に遭われた方のこころと、その後の人生だと思います。もちろんだろって怒られそうですが。でも、「レイプに遭ったんだから~~くらいは落ち込んでいないとおかしい」っていうのは、被害に遭われた方がその後の人生を送る上で障害となる場合があるんじゃないだろうかと。ひとりひとりを見ずに、ひとくくりに決めつける思考は危険だと思うんです。だって、その論理で言ったら「過去にレイプに遭ったかわいそうなひと」っていうレッテルは一生克服できない気がするんですよ。他者からの評価という点で。

たとえば、親が亡くなっているからかわいそう、というのは、無神経なコメントだと思います。ひょっとしたらですけど、亡くなられた親御さんとそのご家族は、不知の病と長く闘って、一生懸命前向きに生をまっとうしていったのかもしれません。それを第三者があわれむ余地なんてないと思う。誰しも訪れる死が、いつどんなかたちでやってこようが、それに対してどう向き合っていくかしかないわけで。その生き様に感銘を受けたり、自分の境遇と重ねて共感して涙を流すのは自由だと思うんですが、あわれむことだけは勘違いだと思うんですよね。死はきれいなものじゃないってよく言うけれども、まっすぐに生きよう、一生懸命死んでいこうと努力する時点で、それはわりと充実した人生になるんじゃないかと信じているので。

上記の例と一緒にするのはおかしいとは思うんですが、だから、「美嘉がレイプされたのにあっというまに立ち直ってセックスしている」ということを批判することは、感情的な意見だと思うんですよね。つらいめに遭ったのは美嘉本人(それと恋人のヒロなど)ですから、本人が克服した、もしくはそれにもう触れずに日常を送りたいと思うなら、それはそれでいいと思う。レイプを受ける前と同じような日常をと望むことも、わたしとしては納得できるから。いやなことをなかったことにしたいと思うことは、不自然ではないし。でもそれも、この話は実話だと仮定した場合なんですけど(笑)

フィクションだとしたら、ちょっと納得はできません。普通、読む側は問題の答えを求めるものだし、美嘉がどうやってレイプを克服していったのか、納得できるだけの描写が欲しいはず。それが満たされていないので、まあ、なんかムカつきますよね!ww そこを「素人が書いたから」っていう免罪符で逃れるのは許せないかなー、軽く扱うな、と。実際に被害に遭われた方の心を傷つけたという報告がひびいてきます。

だけど、本当に実話なんだとしたら、実際に美嘉がそうやってこころの処理をしたのなら、わたしは「もっと苦しめよこのビッチ」とは言いたくない。わたしが「恋空あざといな」って思うのは、そこらへんです(笑)

文章レベルについては、相当叩かれていますが、構成は結構しっかりしていますよね。盗作疑惑が出るのもわかる。好まれる王道パターンをしっかりおさえてる。あと、「100ページくらいでおさまる」っていう意見がありましたけど、それこそ小説じゃないでしょう(笑) 論文じゃないんだから。確かに中盤は特に冗長で、ほとんどクリックですっとばしたわたしが言うことじゃないかもしれませんが。

無菌室でのキスや、病院を抜け出してのセックスに批難轟轟でしたが、ヒロ本人が望んだことならいいんじゃないですかね。病院で病人らしく死ぬよりも、少しでもやりたかったこと、満たしたかった思いを味わってから死ぬことを望んだのなら、それは「畳の上で死にたい」ですから。もちろん、体に負担をかけて、死期を早めるだろうことは自明。安静に、医学的に正しいと思われる治療をして、少しでも治癒の可能性があるほうへ賭けたいと願っていたのなら、その両方はとれないよーと言いたいかもですが。

でーもーまー、問題はやっぱりそこじゃなくて、分別のない中高生がこういった行為を「かっこいい」とか「ロマンチック」って思って憧れてしまうことなんだろうけどもwww 恋空作者が、実話ではなく、妄想で「こういう恋人達ってロマンチックだよね……」って思いながらあの稚拙な技術で書きあげたのなら、個人的感情により吐き気を催せます。安易なロマンチズムですね。

最後にもうひとつ思うのは、わたしの家族やたいせつなひとが、ヒロのような死に方をして、その恋人にこんな本を出されたら、わたしは多分訴えるか、それで敵わなければ直接殺しに行きますよ。ヒロは大概バカでしたけど。
本当の人の死をこんな稚拙な筆で書き綴っていいの?(´・ω・`) ご家族が納得されているなら、余計なお世話なんだと控えますけれども。

ともかく一番引っかかるのは、実話かフィクションか、どちらかです。後者であれば鼻で笑い飛ばせますが、前者であるなら亡くなった方やそのご家族に対する敬意を怠りたくはない。っていうことで、あざとい、あざとすぎるよ! 恋空!ww

あー楽しかったw
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